硝子のハンマー感想
貴志祐介著『硝子のハンマー』(角川文庫)
年末に見つけて年明けに読むつもりだったのをようやく読了。
いやはや、面白かった。
㈱ベイリーフで起こった密室での事件。
幾重ものセキュリティーに守られた部屋は完全な密室の様相を呈していた。
警察の捜査が入るも侵入の形跡は認められず、事故で処理される。
一方、女弁護士青砥純子と防犯コンサルタント榎本径は密室殺人の線で調査を進めていく。
果たして密室殺人なのか不幸な事故なのか。
物語は大きく2章に分かれる。
Ⅰ見えない殺人者
Ⅱ死のコンビネーション
Ⅰが出題編でⅡが解決編。
推理はⅠまでに終わらせないといけない。
僕の推理は見事に袋小路。
解答に至らなかった。
最初はミスリードに次ぐミスリード。
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・) はいはいミスリードミスリード
`ヽ_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒ ↑なカンジで軽く読んでいた。
本格ミステリな展開に貴志祐介作品特有の狂気とかせつなさとかがなくて少し物足りない感じがした。
ただ、侵入探偵Kの活躍にはドキドキしたけど。
防犯コンサルタントのときは「榎本」、侵入者のときは「径」で使い分けされてると思うのだがどうだろう。
防犯・侵入の解説は読んでいて非常に面白かった。
後半、Ⅱ死のコンビネーションでは貴志ワールド展開。
綱渡りなカンジがたまらない。
世の中で本当に怖いものは幽霊や亡霊ではなく人間だという思いが強くなる。
あまり書くと犯人はヤスとかになりそうなので、ここら辺で。
最後、上手くまとめてちょっと明るく終わっているのは意外だった。
これまでの作品は・・・ううっ(´・ω・`)ショボーン
まあ、どちらも好きな終わり方だからいいや(雑食)。
年末に見つけて年明けに読むつもりだったのをようやく読了。
いやはや、面白かった。
㈱ベイリーフで起こった密室での事件。
幾重ものセキュリティーに守られた部屋は完全な密室の様相を呈していた。
警察の捜査が入るも侵入の形跡は認められず、事故で処理される。
一方、女弁護士青砥純子と防犯コンサルタント榎本径は密室殺人の線で調査を進めていく。
果たして密室殺人なのか不幸な事故なのか。
物語は大きく2章に分かれる。
Ⅰ見えない殺人者
Ⅱ死のコンビネーション
Ⅰが出題編でⅡが解決編。
推理はⅠまでに終わらせないといけない。
僕の推理は見事に袋小路。
解答に至らなかった。
最初はミスリードに次ぐミスリード。
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・) はいはいミスリードミスリード
`ヽ_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
本格ミステリな展開に貴志祐介作品特有の狂気とかせつなさとかがなくて少し物足りない感じがした。
ただ、侵入探偵Kの活躍にはドキドキしたけど。
防犯コンサルタントのときは「榎本」、侵入者のときは「径」で使い分けされてると思うのだがどうだろう。
防犯・侵入の解説は読んでいて非常に面白かった。
後半、Ⅱ死のコンビネーションでは貴志ワールド展開。
綱渡りなカンジがたまらない。
世の中で本当に怖いものは幽霊や亡霊ではなく人間だという思いが強くなる。
あまり書くと犯人はヤスとかになりそうなので、ここら辺で。
最後、上手くまとめてちょっと明るく終わっているのは意外だった。
これまでの作品は・・・ううっ(´・ω・`)ショボーン
まあ、どちらも好きな終わり方だからいいや(雑食)。

■個人的にヒットした話題は「レム睡眠行動障害」(p169)。
>「いや、夢遊病とは別物なんだ。レム睡眠行動障害という病気なんだけど、しばしば、暴力的な発作を伴い、特に、中高年の男性に多いという統計がある」
>「睡眠には、レム睡眠と、ノンレム睡眠とがある。レム睡眠中は、脳が活発に活動しているが、身体は眠った状態にある。眼球が激しく動くことから、Rapid Eye Movementの略で、REMと名付けられた」
>「一方、ノンレム睡眠というのはちょうどこの逆だ。脳は眠っていて、身体は活動可能な状態にある。眼球の運動は見られない。いわゆる夢遊病というのは、ノンレム睡眠時に、外界から何らかの刺激を受けた脳が・・・」
>「うん。内容はレム睡眠行動障害だ。こちらは、睡眠中に運動抑制機能が低下することにより、夢の内容がそのまま行動に現れてしまう病気なんだけど」
レム睡眠時に起こるのは金縛りとか幻聴だけだと思っていただけに衝撃的な話題だった。
レム睡眠にも段階があるってことなのかな。
とりあえずまだ中高年ではない僕には関係ないだろうけど怖い睡眠障害だ。
■あと巻末の座談会から
>法月「(略)そうしたら中篇の「狐火の家」と「黒い牙」が「野生時代」掲載されて。」
>貴志「ありがとうございます。まもなく一冊にまとまる予定です。」
全然知らなかった。
話の流れからするとまた青砥と榎本が出てくるみたい。
野生時代は文芸誌。
バックナンバーが乗っていたので創刊号から調べてみたところ。
14号(2005年 1号):ヒューマンレポート 自作にBGM 貴志祐介
19号(2005年 6号):作家&著名人50人アンケート「青春文学とは?」 貴志祐介
24号(2005年11号):特集 謎に挑む女たち 貴志祐介『硝子のハンマー2 狐火の家』
39号(2007年 2号):2007年の短編小説 貴志祐介『黒い牙』
40号(2007年 3号):「食」を読む。 58人のおいしい食エッセイ 貴志祐介
48号(2007年11号):特集 短篇ミステリの愉楽 貴志祐介|盤上の迷宮
となっていた。
探してみたい。
■貴志祐介作品既読

十三番目の人格 -ISOLA- (角川書店〔角川ホラー文庫〕、1996年)
黒い家 (角川書店、1997年/角川ホラー文庫、1998年)
天使の囀り (角川書店、1998年/角川ホラー文庫、2000年)
クリムゾンの迷宮(角川書店〔角川ホラー文庫〕、1999年)
青の炎(角川書店、1999年/角川文庫、2002年)
硝子のハンマー(角川書店、2004年/角川文庫、2007年)
■貴志祐介作品未読
新世界より(上)(下)(講談社、2008年)
>「いや、夢遊病とは別物なんだ。レム睡眠行動障害という病気なんだけど、しばしば、暴力的な発作を伴い、特に、中高年の男性に多いという統計がある」
>「睡眠には、レム睡眠と、ノンレム睡眠とがある。レム睡眠中は、脳が活発に活動しているが、身体は眠った状態にある。眼球が激しく動くことから、Rapid Eye Movementの略で、REMと名付けられた」
>「一方、ノンレム睡眠というのはちょうどこの逆だ。脳は眠っていて、身体は活動可能な状態にある。眼球の運動は見られない。いわゆる夢遊病というのは、ノンレム睡眠時に、外界から何らかの刺激を受けた脳が・・・」
>「うん。内容はレム睡眠行動障害だ。こちらは、睡眠中に運動抑制機能が低下することにより、夢の内容がそのまま行動に現れてしまう病気なんだけど」
レム睡眠時に起こるのは金縛りとか幻聴だけだと思っていただけに衝撃的な話題だった。
レム睡眠にも段階があるってことなのかな。
∧_∧ ZZZ・・・ぼこぼこにしてやんよZZZ・・・
( 3ω3)=つ≡つ
(っ ≡つ=つ
/ ) ババババ
( / ̄∪
( 3ω3)=つ≡つ
(っ ≡つ=つ
/ ) ババババ
( / ̄∪
とりあえずまだ中高年ではない僕には関係ないだろうけど怖い睡眠障害だ。
■あと巻末の座談会から
>法月「(略)そうしたら中篇の「狐火の家」と「黒い牙」が「野生時代」掲載されて。」
>貴志「ありがとうございます。まもなく一冊にまとまる予定です。」
全然知らなかった。
話の流れからするとまた青砥と榎本が出てくるみたい。
野生時代は文芸誌。
バックナンバーが乗っていたので創刊号から調べてみたところ。
14号(2005年 1号):ヒューマンレポート 自作にBGM 貴志祐介
19号(2005年 6号):作家&著名人50人アンケート「青春文学とは?」 貴志祐介
24号(2005年11号):特集 謎に挑む女たち 貴志祐介『硝子のハンマー2 狐火の家』
39号(2007年 2号):2007年の短編小説 貴志祐介『黒い牙』
40号(2007年 3号):「食」を読む。 58人のおいしい食エッセイ 貴志祐介
48号(2007年11号):特集 短篇ミステリの愉楽 貴志祐介|盤上の迷宮
となっていた。
探してみたい。
■貴志祐介作品既読






十三番目の人格 -ISOLA- (角川書店〔角川ホラー文庫〕、1996年)
黒い家 (角川書店、1997年/角川ホラー文庫、1998年)
天使の囀り (角川書店、1998年/角川ホラー文庫、2000年)
クリムゾンの迷宮(角川書店〔角川ホラー文庫〕、1999年)
青の炎(角川書店、1999年/角川文庫、2002年)
硝子のハンマー(角川書店、2004年/角川文庫、2007年)
■貴志祐介作品未読


新世界より(上)(下)(講談社、2008年)
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